四季〜二人で歩む季節〜
片付けの手を止め顔を上げてレンを見れば、さっとあたしから目を逸らした。
でも、その横顔が少しだけ赤くなってるように見えて、あたしは嬉しさを噛み締める。
レンがこんな風に言ってくれた事なんてあっただろうか?
何だかあたしまで顔が赤くなってしまった気がする。
あたし達の間には穏やかな時間が流れていた。
お昼ご飯を食べ終えた頃、悟くんと和香ちゃんが顔を出してくれた。
しばらく4人で他愛もない事で談笑していたけど、悟くんがレンと話があるという事で、あたしと和香ちゃんは病室を出て休憩室へと向かう。