四季〜二人で歩む季節〜
二人で歩む
クリスマスはお客さんの入りもよく、体がヘトヘトになるほどだった。
年末年始は、レンと少しゆっくりする事も出来た。
レンの傷痕は少しずつ治っているけれど、顔をしかめている事が多い気がする。
痛みはもうないはずだけど、その理由まではわからなかった。
「休みの日に電話してすいません。
ちょっと、話聞いてもらえませんか?」
仕事が休みの午後、和香ちゃんから電話がかかってきた。
思いつめた声で、和香ちゃんに何があったのだろう?
あたしは、急いで駅前のカフェへと向かった。
「和香ちゃん?」
「ミユさん…。」