四季〜二人で歩む季節〜
スタスタと歩いて行くレンにあたしは小走りでついて行く。
お店に入るなり、レンは近くにいた店員に声をかけた。
すでに買う車は決まっているらしく、早速手続きを取り始めた。
あたしは興味もないけれど店内をウロウロして、ふとレンの方を見て目を見開いてしまった。
だって、レンの前には札束が積み重なっていて、おそらくその束は5つはあったと思う。
現金一括で車を買うなんて、さすがに驚いてしまった。
そして、あたしはますますレンの仕事は普通じゃないのだと考えてしまう。
レンがどんな仕事をしてたってあたしには関係ないけれど、謎ばかりが深まる。