四季〜二人で歩む季節〜
ドアを開け、車から降りるあたしにシゲがそう言って、あたしは背中を向けたまま手をヒラヒラと振る。
コンビニに入ると、いやに眩しくかんじ目を細めてしまう。
ビールやミネラルウォーター、あとは適当におつまみを手に取りレジへと向かった。
仕事でもお酒を飲んでいるというのに、家に帰っても飲もうとしている自分にちょっと笑ってしまう。
あたしって、どんだけお酒が好きなんだろう。
家に帰ると、ひんやりとした空気が体全体を包み込む。
“やっぱりこの街はまだまだ寒いなぁ”なんて、そんな事を思いながらエアコンを点けた。