四季〜二人で歩む季節〜
「ミユ、あいつまた来てるけど、どうする?
警察に突き出すか?」
お店が終わり、ソファーに座って休憩していたあたしに店長がそう言ってきた。
「ミユさん、警察にお願いした方がいいですよ。」
和香ちゃんにまでそう言われて、あたしはソファーから立ち上がった。
「店長、ちょっとついて来て下さい。
最後にあたしが言います。」
私服に着替える前に、あたしは店長に頼んで森田さんの元へと向かう。
お店の扉を開けた瞬間、ドスッと目の前に人が飛んできた。
見るとそれは森田さんで、彼は左頬を押さえながら尻餅をついている。