四季〜二人で歩む季節〜


部屋に入り、ソファーに腰を下ろしたレンが静かに聞いてくる。


「そうだね。
お店の中には来ない。」

「電話とかは?」

「ない。」

「そっか。
また何かあったら、俺に言って。」

「うん。」


レンは一体あたしの事をどう思っているんだろう?


森田さんに殴り掛かったり、何かあったら言ってなんて言われたら、少し勘違いしてしまいそうになる。


それでもやっぱり、あたしの事はただの居候としか思っていないのだろうか?


レンにとってあたしの存在って何なんだろう?


レンと抱き合って眠りにつき、目が覚めた時にはレンの姿はなかった。
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