四季〜二人で歩む季節〜
ドタバタと色んな席を回り、その度に沢山のお酒を飲んで、さすがのあたしでもフラフラと酔っ払ってしまう。
抱えきれない程の花束やプレゼントももらって、めでたくないはずの誕生日でも嬉しかった。
「ミユさん、サプライズゲストが来ましたよ!」
トイレに入っていたあたしの元に、和香ちゃんがわざわざ教えに来てくれた。
急いで手を洗いフロアーへと戻ると、黒づくめの男とその横に花束を持つ男の姿。
「レン!どうしたの?」
「お前の誕生日を祝ってやろうと思って。」
「ミユさん、誕生日おめでとうございます。」