四季〜二人で歩む季節〜
和香ちゃんへのお礼もそこそこに車は走りだす。
あたしは黙ったまま助手席で目を閉じていた。
「ミユ?歩けるか?」
いつの間にか眠ってしまったらしく、レンの声で目が覚めた。
「うん、大丈夫。」
あたしの荷物をレンが持ってくれて、さらに抱き抱えるように車からあたしを降ろしてくれた。
「足元気をつけろよ?」
「うん。」
未だフラフラとした足取りのあたしの腰を支えるように、レンはゆっくりと歩いてくれる。
部屋に入り、あたしはソファーに倒れ込んだ。