四季〜二人で歩む季節〜
飛び付くようにレンの首に手を回す。
そんなあたしを、レンもギュッと抱きしめてくれた。
「でも、何でR?
あたしはミユだからMじゃない?
レンのRって事?」
「俺が買ったって忘れない為。」
「忘れないよ。
本当にありがとう。」
レンはそんな風に言ったけど、あたしの勝手な解釈だとお前は俺のモノって言ってるように思えてしまった。
あたし達の関係があやふやだとしても、それが本当ならあたしは嬉しい。
言葉で関係を決めなくたって、今のあたしはレンと一緒に居られるだけで幸せだと感じている。
レンからの初めてのプレゼントは、あたしの胸元でユラユラと輝いている。