四季〜二人で歩む季節〜
「ねぇ、レン?
あたし、そろそろアパートに戻ろうかと思ってるんだ。」
レンのマンションで生活するようになって、もうすぐ3週間になる。
「もうあいつは来ないのか?」
「うん。レンのお陰だよ。
本当にありがとう。」
「何かあったら、またここに来ていいからな。」
やっぱりレンは引き止めてはくれないし、それはわかりきってた事だけどちょっと寂しかった。
でも、本当にレンのお陰で危ない目にあわずに済んだと思う。
久しぶりに帰ったアパートは、あの時から何も変わりはない。
森田さんが来ている気配も感じられなかった。