アタシと王子様
「余計な事言うなよ!」
彼女を怒っているはずなのに先生の表情は嬉しそうで…
あたしの失恋が決定した。
「桃花ちゃん今から帰るなら車で家まで送ろうか?」
「……」
先生の声より雑音が耳に強く流れ込んで来て頭がクラクラする。
「桃花…ちゃん?」
「あ!平気です…バスすぐ来ますから…じゃぁ、また…」
「そっか…気をつけてね?」
出来るだけ先生に悟られないように笑顔で会釈をして走った。
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