アタシと王子様


「先生……」



「ん?先生…?あぁ…カテキョの…どしたの?」



「先生に彼女……」



小さく呟くあたしに耳を近付ける。



「……先生に彼女…出来たんですって…」



「えっ?マジで…?」



先輩の腕の中で大きく頷いて、また涙が溢れた。



「う…うっ…」



声をあげ小さな子供みたいに泣くあたしを先輩は強く抱きしめた。



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