アタシと王子様
机に顎を置き大きなため息をついた涼平を眺め
「桃花ちゃんね…」
何やら怪しい笑みを浮かべポツリと呟いた。
…―放課後になり桃花はバイトに行くべきか悩んでいた。
「行きたくないよ〜…」
先輩はバイトに出るのかな?
あたしが怒ってるの知ってるからいないかな?
「どうしよ〜…」
悩んでもバイトの時間は刻々と近づいていて…
「…えっと…相澤さん…相澤桃花さん?」
突然、名前を呼ばれ振り返ると見た事のない生徒が立っていた。