アタシと王子様
「……」
「どうなの!!??ほんとの事あたしには言えるよね!!??」
「言えるけど……」
クラスの女子の視線が背中に刺さってるような気がする。
「…で?されたの!?」
光には話そうと思っていた。
昼休みにゆっくりと…
間を置いて目を伏せると頷いた。
「えぇぇぇっ!すごいじゃん!!もちろんOKしたんだよね!?」
「しないよ…するわけないでしょ?」
「へ?…嘘…なんで?」
席についてため息をつく。
「だって!「桃花ちゃん!」
弁解しようとしたあたしの言葉を遮り先輩が呼んだ。
「先輩…」
「ちょちょ…来てっ!!」
他の生徒の目なんか気にせずに教室に慌てて入って来た。