アタシと王子様


教室に戻る途中で担任に叱られるし英語担任にも注意されるし光には心配ギレされるしで散々だった。



「ハァ……」



「…何?ため息つく理由なんてないじゃん!心配したんだからね!!」



腰に手を当てて机にうつ伏せるあたしを見下ろし言った。



「1人で居眠りしてるんだよ?起こしてとか言われるし…普通に授業に出れば良かったよ…」



「なに言ってんのよ!呼びに行った時の先輩スゴかったんだから!!すごい剣幕で読んでた雑誌投げ捨てて転びそうになりながら階段かけ降りて!着いて行くの大変だったんだから!」



「……そうなんだ」



「なんか…桃花がホントに好きなんだなぁって…ちょっと羨ましくなったもん」


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