【連作】半熟騎士の日記帳 Season2
Part4
体に感じていたゆるやかな振動が、突然の激しい揺れとともに消えて、バートは、はっと目を開けた。

「ああ、起きたか? バート」

ぐしゃぐしゃと紙をひっかき回すレオンに、辟易した顔を見せながらも、バートは頷く。

「はい」

瞼が一度、黒い瞳を隠して、また、開く。
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