【連作】半熟騎士の日記帳 Season2
運動場を兼ねた校庭に集まっていた子供たちは、何事が起きたのだろうかと、興味半分に、停まった馬車にちらちらと視線を向けていた。

サニア家には子どもはいないはずだったし、彼が、日頃から教育の場に目を向けているかといえば、そうでもない。

「なんだ、なんだ?」

「何か、あったのか?」

口々に言い、顔を見合わせるこどもたち。
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