クリスタルワールド~鏡の世界~
そのころ、優梨愛サマの部屋ではこんな会話がされていた。
「優梨愛サマお具合はいかがですか?」
「大丈夫よ。
そんなに気にしなくてもいいと前にも言ったじゃない。」
「はい、そうですが…」
「最近は何も起こってないのだから気にすることはないわ。
ところで、あの子達はなぜここに来れたのでしょうね。
私たち王の状況を考えれば、扉が開くはずないのに…」
「確かに、不思議でなりません。
いま、お二人をTETOに送って参りましたが、とくにお二人に特別な力があるとは思えませんでした。
とりあえず、お二人がいらっしゃったという、幼稚園を二人で調べてみます。」
「分かったわ。よろしくね。
私は次の公務が終わったら、儀式に行くわ。
東条院先生にはそう伝えて。」
「「かしこまりました。」」