クリスタルワールド~鏡の世界~
こんな感じで波乱万丈な一日が終わった…
泣き喚くことを私達二人がこの日しなかったのは、夢の中の話だとどこかで思っていたからかもしれない。
それは二度と覚めない夢だったけれど…
部屋は結構広くて快適。
7歳までは恭亮と同じ部屋で寝るらしい…
まぁ、二人とも心細かったのでそれはうれしいことだった。
でも、これから二人に待っていたのは親元に帰れるかどうかすら分からないこの二人にとって、考えつくモノでも、到底信じられるモノでもなかった...
まさか、あんなにも早く実桜先生の涙のワケが分かるとも知らず...
それが私たち二人を悲しい世界へ連れ込むとも考えずに...