クリスタルワールド~鏡の世界~
「失礼します。
佐藤が参りました。」
「分かった。通して。」
「はい。佐藤、入って。
それでは、八分後にまた参ります。
失礼します。」
-パタン-
「佐藤、今日はどんな出来??」
「今日も女王らしくをコンセプトに作りましたわ。
きっとお気に召すかと。」
佐藤は私が王になった時からの衣装係。たとえ言葉使いは敬語でも、なんでも話せる存在。私のことならきっと誰より知ってる。
この城内で気を許せるのは、じいとばあやと佐藤位。