クリスタルワールド~鏡の世界~

 
カツ カツ カツ


突然前方から歩いてきた二人の男。



この男たちは、私たちふたりの前で止まった…




「はじめまして。
 もしかして、迷っていらっしゃいますか?」



この二人の言う意味が分からなかった。


だって私たちは、さっきたしかに幼稚園の門を跨いだところだったのだから…




「…??
 …!!

 ううん。

 私たちは、幼稚園に行くところ
 だったの。」


 
そういうと、男たちは何かを話し合い、私たちにこう聞いた。





「お二人は今
 おいくつですか?」

不思議なことを聞くなぁと思いつつ、私たちは答えた。


「みっつ」


「そうですか。
 それでしたら、大丈夫です。

 こちらへどうぞ。」



男たちは、私たちをその城のような建物の中へとうながした。





< 7 / 73 >

この作品をシェア

pagetop