クリスタルワールド~鏡の世界~
カツ カツ カツ
突然前方から歩いてきた二人の男。
この男たちは、私たちふたりの前で止まった…
「はじめまして。
もしかして、迷っていらっしゃいますか?」
この二人の言う意味が分からなかった。
だって私たちは、さっきたしかに幼稚園の門を跨いだところだったのだから…
「…??
…!!
ううん。
私たちは、幼稚園に行くところ
だったの。」
そういうと、男たちは何かを話し合い、私たちにこう聞いた。
「お二人は今
おいくつですか?」
不思議なことを聞くなぁと思いつつ、私たちは答えた。
「みっつ」
「そうですか。
それでしたら、大丈夫です。
こちらへどうぞ。」
男たちは、私たちをその城のような建物の中へとうながした。