鏡の前に、立つと今にも泣きだしそうな、自分の顔が写った。

《前に進まなきゃ》
そんな事、分かってる。
でも、進めない。
進めない苦しさが、私を更に苦しめる。ため息が出る。
『早く、行きゃなきゃ!』

靴を履いてドアを開けると
凄い光りが、部屋に入って来た。
バタンッ
ドアを閉め、鍵を閉める。

『今日も、晴れてる。』

《私の心も晴れるかな?》

そんな事を考えてる内に、
エレベーターが来た。
入って数秒で下につく。
エレベーターから出ると、
亜純がいた。

『えっ!何で?』
『ジュンちゃん、遅い!』
『ごめん…』
『ジュンちゃん、最近おかしいよ?』
『えっ!?』
『暗すぎるよ!何か、あった?』『何も無いよ!』
私は、嘘をついて作り笑いをした。
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