Melody Honey
「どうしたの?」

そう聞いた私に、
「あおいさん、実は僕…」

「大事な話はそこまでにしてもらおうか?」

突然飛んできた声に、私たちは驚いた。

声の方に視線を向けると、桐生だった。

何で…?

驚きのあまり、声が出てこなかった。

「尾行して正解だったな」

桐生がニヤリと笑った。

尾行って、今日1日私たちのストーカーをしていたってこと!?

全く気づかなかった自分に、私は何も言うことができない。
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