Melody Honey
「はあ?」

振り返ると、桐生は驚いたように声を出した。

「そう言う、ことだから…」

私、今すごく慌ててる。

慌ててる様子を隠すように、私は横を向いた。

「お見合いって何だよ」

そう言った桐生に、
「私の方が聞きたいわよ。

今日、お母さんから電話があってお見合いのことを言われたんだから」

私は言い返した。

「何で急なんだよ…」

そんなことを私に言わないでよ。

「とにかく、そうなったから。

文句言うんだったら、私のお母さんに言ってよ!」

そう言うと、私は逃げるように自分の部屋に入った。
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