Melody Honey
ドアを閉めたのと同時に、私はその場に座り込んだ。

座ったのと同時に、私の目から涙があふれた。

何てことを言ったのよ…!

自分を責めるものの、どうにもならない。

自分の気持ちを伝えるどころか、逆に桐生との間に壁を作ってしまった。

「――私、最低だ…」

呟くように言ったのと同時に、隠すように手で顔をおおった。

離れてしまった桐生との距離に、自分から作ってしまった壁――私は本当に、どうすればいいのだろう?

どうすれば壊すことができるのか、誰でもいいからその方法を私に教えて欲しいと思った。
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