Melody Honey
私の反応に桐生はニヤリと口角をあげると、
「許してやんねーつもりだぜ?」
と、耳元でささやいてきた。

「俺に嫉妬させた代償は、相当デカいからな?」

ささやかれてるだけなのに、火がついたように私の躰が熱くなった。

「あおい。

今から俺のことを名前で呼んでもらおうか?」

桐生が言った。

「な、名前?」

私は聞き返した。

そう言えば、桐生のことを名前で呼んでなかったことに私は気づいた。

桐生はわたしのことを呼び捨てにしてたけど…と言うか、何で今さら名前で呼ばないといけないの?
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