Melody Honey
「――んっ…」

角度を変えながら、詩音が何度もキスを繰り返してきた。

下がることを知らないと言うように、躰の熱はどんどんと上昇して行く。

「――はっ…」

熱い吐息と共に、唇が離れた。

「――詩音、あっ……」

首筋に、詩音の唇が触れた。

「ちょっと今日は、激しいかも知れねーぜ?」

詩音がささやくように、私に言った。

「寝られねー覚悟と腰を痛める覚悟をしておけよ?」

挑発するように、詩音が私に言ってきた。
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