Melody Honey
「――それくらい、覚悟してるわよ…」

私は詩音に言い返した。

私は、詩音の彼女だ。

こんな最低なことを言うヤツの彼女だ。

「ずいぶんと生意気を言うじゃねーか」

そう言われたのと同時に、唇を塞がれた。

「――んっ、ちょっと…」

唇が離れたと思ったら、舌で下唇をなでられる。

チュッと音を立てて、下唇を吸われる。

「その生意気がいつまで続くか、楽しみだ」

詩音がニヤリと笑ったかと思ったら、私に触れてきた。
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