Melody Honey
「は、はあ!?」

まだするの!?

そう思っていたら、
「あおいを見てたら、またヤりたくなった」

詩音が言った。

「や、やめてよ!」

私は詩音に背中を向けた。

「へえ、ずいぶんなことを言うね」

「――あっ…」

詩音の手がそこに触れた瞬間、私は声を出した。

「攻められたら、ホントに弱いな」

「――ダメ…」

拒否の言葉は、甘いものにしか聞こえない。

「この後、どうして欲しいか言えよ」

詩音が言った。

やめて欲しいと言う気持ちよりも、詩音を欲しがる気持ちの方が強かった。
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