Melody Honey
「何だよ、こんな時間に」

詩音は面倒くさそうにソファーから立ちあがると、電話へと足を向かわせた。

子機を手に取ると、
「もしもし?」

耳に当てたその瞬間、詩音の表情が変わった。

ビックリしたと言うような顔だった。

何があったんだろう?

そう思いながら詩音の様子を見守っていたら、
「悪い、俺は行かねーから」

そう言って、詩音は電話を切った。

子機を戻すと、詩音はやれやれと言うようにため息をついた。

何だか様子がおかしい。
< 211 / 288 >

この作品をシェア

pagetop