Melody Honey
関係のない私が言うことではないけれど、2人には過去にケジメをつけて欲しい。

彼らがそれを実行に移すことができればいいのにと、心の底から思った。


いつの間にか、私は眠っていたらしい。

カーテンから日差しが差し込んでいるところを見ると、昨日降っていた雨は止んだみたいだ。

「――んっ…」

千晴さんも目を覚ましたようだ。

彼女は上半身を起こすと、
「――あれ、ここは…?」

キョロキョロと、落ち着かなさそうに首を動かした。

見なれない場所に戸惑っている千晴さんに、
「起きましたか?」

私は声をかけた。
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