Melody Honey
「誓うって、愛を?」

小声で詩音に聞いた。

「それ以外に他に何を誓うんだ?」

ごもっともです。

そんなやりとりをしていたら、2人がステンドグラスの下にきていた。

「汝、弘前あおい。

あなたは、桐生詩音を愛することを誓いますか?」

そう言って詩音が私の方に視線を向けた瞬間、私の心臓がドキッ…と鳴った。

私を見ているその目は、真剣だった。

「――誓います…」

ドキドキしながら、私は答えた。

このうるさい心臓の音、詩音に聞こえていないよね?

そう思っていたら、
「あおいも言ってくれるか?」

詩音が言った。
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