Melody Honey
「言ってくれるかって、何を?」

少しだけ動揺しながら、私は詩音に聞いた。

詩音は恥ずかしそうに頬を紅くすると、
「誓いの言葉」
と、呟くように言った。

さっきみたいに言えばいいのかなと思いながら、私は深呼吸をした。

「汝、桐生詩音」

詩音が私を見つめてきた。

恥ずかしいけれど、目をそらすことができない。

まるで石にされたような気分だ。

「あなたは、弘前あおいを愛することを誓いますか?」

恥ずかしさを隠しながら、私は詩音に誓いの言葉を言った。

「誓います」

詩音が答えた。

呟くような小さな声だったけど、私にははっきりと聞こえていた。

お互いの愛を誓いあった後、私たちは微笑みあった。
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