Melody Honey
「ちょっと入ってこないでよ!

まだ片づいていないんだから!」

整理していた荷物をそのままにすると、私は桐生を部屋から追い出した。

「何だよ、一緒に暮らすんだから別にいいじゃねーか」

そう言った桐生に、
「私のプライベートに入らないでって言ってるの!

ここは私の部屋なんだから!」

私は言い返した。

「プライベートって…へえ、お前にもあるんだ」

バカにするように笑った桐生に、
「あるに決まってるじゃないの」

私は言った。

「ふーん、まあいいや」

桐生はニヤリと笑って私の耳元に唇を寄せると、、
「早速だけど、今夜俺の部屋で過ごしてもらおうか?」

そう言って、ささやいた。
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