Melody Honey
「えっ…?」

今夜から、桐生に抱かれないといけないの?

そう思った私に、
「何事も早い方が1番だろ?」

桐生はまた私の耳元でささやいてきた。

「――ッ…」

言い返すことができない私の顔を、桐生が覗き込んできた。

「逃げようったって、そうはいかないからな?」

「――ッ!」

自分の顔が紅くなって行くのを感じた。

絶対にあんたの思い通りになんかさせるかっつーの!

絶対に逃げてやるんだから!

こうして、戦いの連続になりそうな同棲生活が幕を開けた。
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