Melody Honey
会社を出ると、大沢くんと一緒に会社の近くにある定食屋へと足を向かわせた。

その間、私の心臓がドキドキと鳴っていた。

うわーっ、何だかデートみたいなんだけど!

にやけてきそうな頬をこらえながら、私は思った。

弘前あおい、年下のバイトくんにハマり始めています。

「いい天気ですね」

大沢くんが声をかけてきた。

「そ、そうね…」

そう答えた私の声は、あきらかに動揺が出ていた。

いきなり話しかけないでよ…。

変な感じになっちゃったじゃない。
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