Melody Honey
そう思っていたら、あっという間に定食屋についた。

「ここのサバの味噌煮定食、すっごい美味しいんだ」

椅子に腰を下ろしながら、私は大沢くんに話しかけた。

「そうなんですか」

私の向かい側の椅子に腰を下ろしながら、大沢くんが答えた。

「じゃあ、それをお願いします」

そう言った大沢くんに、
「わかったわ」

私は首を縦に振ってうなずいた。

「すみませーん。

サバの味噌煮定食を2つお願いします」

タイミングよくお冷やを持ってきた店員に私は注文した。

店員は持っていたメモ帳にサラサラとペンを動かすと、厨房の方へと消えて行った。

私はお冷やを1口飲むと、
「大沢くんって学生?」
と、聞いた。
< 55 / 288 >

この作品をシェア

pagetop