Melody Honey
「何で今日なんですかね?」

同じことを思っていたのか、大沢くんが言った。

「さあ…」

私は訳がわからなかった。

歓迎会なら、彼がきた昨日にやるはずだよね?

何でいきなり今日やろうと言うことになったのだろう?

私と大沢くんは顔を見あわせると、周りに気づかれないようにため息をついた。

「帰れない?」

電話の向こう側で、桐生が驚いたように言った。

「飲みに行くことになったんで」

私は怒鳴り声にならない程度に、桐生に言い返した。
< 77 / 288 >

この作品をシェア

pagetop