Melody Honey
「んー、そう」

私は返事をした。

フワフワと、躰が浮いたような感覚に包まれる。

何だか気持ちいいかも…。

そう思いながら、私は目を閉じた。


チュンチュンと、どこからか小鳥のさえずりが聞こえる。

ここは…ヨーロッパのお城ですか?

そう思いながら目を開けると、
「――えっ…?」

私が今いる場所は知らないところだった。

そうだ。

昨日は大沢くんの歓迎会があって、いつもよりもたくさんお酒を飲んだんだ。

…それでその後は、どうしたと言うのだろう?
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