Melody Honey
マジで帰りたくないよ…。

私はへこんでいた。

今日も大沢くんの家に泊めてもらおうかしら?

でも言い訳が思いつかない。

「あおいさん」

大沢くんの声で、私はハッと我に返った。

「どうしたの?」

そう聞いた私に、
「今週の日曜日って、空いてますか?」

大沢くんが聞き返してきた。

「日曜日?」

バッグから手帳を取り出すと、予定の確認をした。

「大丈夫だけど、どうかしたの?」

そう聞いた私に、
「実は…」

大沢くんはうつむいた。
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