Melody Honey
躰を鍛えようかと私は思った。

いつでも抵抗できるように、躰を鍛えようかしら?

「はあ…」

ため息をついていたら、
「どうしたんですか?」

大沢くんが声をかけてきたので、私はハッと我に返った。

そうだ。

今は電車に乗ってて、大沢くんと一緒に遊園地に向かうところだった!

うわーっ、失礼なことをしたー。

パチンと、自分の額をたたいて反省した。

「大丈夫ですか?」

そう聞いてきた大沢くんに、
「大丈夫よ」

私は元気いっぱいと言うようにピースサインを出した。
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