サイレントナイト~赤くて静かな夜~
「わりいな姫芽、続きは夜しような」

そう言ってオカジマはタバコをくわえたまま布団から起き上がった。

「ちょっと~あり得ないんだけど!
姫芽今夜夜勤だし!
バカハイジは待たせておけばいいじゃん」

「わりいな、姫芽はもう少し寝てていいからな」

オカジマは姫芽の頭をポンポン叩いて立ち上がると素早く服を着て外へ出た。

「ちょっとオカっち待ってよ~」

口をとがらせながらも、姫芽も慌てて服を着てオカジマを追った。


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