サイレントナイト～赤くて静かな夜～

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「生き返るわ～」

大ジョッキのビールを勢いよく飲み干したケンジロウが髭に泡をつけたまま叫んだ。

「ひ、姫芽ちゃん、オオオオオカジマ達と一緒に行かなくて良かったの？」

「うるさいバカハイジ！
オカっちが勝手にバイク乗って行っちゃったんだからしょうがないでしょ！」

姫芽もキンキンに冷えたビールをグビグビ飲むと、水滴のついたジョッキをカウンターに叩きつけた。

「ごごごごごめんよ、姫芽ちゃん」

「しかし優介もお人好しだよなあ。
オカジマが心配だからついて行ったんだろ。
おっちゃん、生おかわり」

「おかわりじゃないっちゅうねん未成年ども！
昼間から俺の店で堂々と飲酒しやがって…」

「伊吹ラーメン」を３つ、カウンターに置きながら豊城が三人に叱咤した。

「今更すぎるぜおっちゃん」

ケンジロウは笑いながらからになったジョッキをカウンターにおいた。