サイレントナイト~赤くて静かな夜~
「おにーちゃん、ご飯まだ?」
ランドセルを勢い良く投げた小学1年生のユリ子が、二階の部屋にかけ上がってきた。
「まだ4時だろ。
一階の居間にパートのあけみちゃんが買ってくれたドーナツあるよ」
「ドーナツ!
お豆腐やさんのもちもちおからドーナツ!?」
「おう。夕飯はあけみちゃん特性の太巻きだから、7時まで我慢しろよ。」
「ドーナツ!」
オカジマの言葉を最後まで聞かずに、ユリ子は居間にかけ降りて行った。
「ユリ子、俺ハイジんち行ってくるから、夕飯までに宿題やっとけよ」
玄関からオカジマが叫ぶと、
「え~!!おにーちゃん、今日はユリ子と遊ぼうよ」
口をドーナツでいっぱいにしながらユリ子が慌てて走ってきた。
「ちゃんと宿題やったらな」
小さなユリ子の頭をポンポン叩いて、オカジマは玄関から飛び出して行った。
「おにーちゃんのばか!
嘘つき!
昨日もそう言った!」
オカジマの背中にユリ子の声が追いかけてきたが、小学4年生のオカジマはハイジの家でドラクエの続きをやることで頭がいっぱいだった。
ランドセルを勢い良く投げた小学1年生のユリ子が、二階の部屋にかけ上がってきた。
「まだ4時だろ。
一階の居間にパートのあけみちゃんが買ってくれたドーナツあるよ」
「ドーナツ!
お豆腐やさんのもちもちおからドーナツ!?」
「おう。夕飯はあけみちゃん特性の太巻きだから、7時まで我慢しろよ。」
「ドーナツ!」
オカジマの言葉を最後まで聞かずに、ユリ子は居間にかけ降りて行った。
「ユリ子、俺ハイジんち行ってくるから、夕飯までに宿題やっとけよ」
玄関からオカジマが叫ぶと、
「え~!!おにーちゃん、今日はユリ子と遊ぼうよ」
口をドーナツでいっぱいにしながらユリ子が慌てて走ってきた。
「ちゃんと宿題やったらな」
小さなユリ子の頭をポンポン叩いて、オカジマは玄関から飛び出して行った。
「おにーちゃんのばか!
嘘つき!
昨日もそう言った!」
オカジマの背中にユリ子の声が追いかけてきたが、小学4年生のオカジマはハイジの家でドラクエの続きをやることで頭がいっぱいだった。