サイレントナイト~赤くて静かな夜~

「美味しい」

「うまいだろ」

缶ビールのプルタブを片手で開けながら、オカジマは少女の横にどかっと腰をおろした。

「お前笑ってた方が可愛いよ」

小さな口でソーセージを食べながら、少女はニコッと微笑んだ。

「おう。その方がモテるぞ」

オカジマは少女の頭をポンポン叩いてニッと笑った。

「そういえば、お前名前は?」

少女は箸の手を止めると、ゆっくりとオカジマの方を見た。


「シズカ。
オカジマシズカ」

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