流星に願いを。
その時、ふわっと体が浮き上がったような感じがした。

浮いたって言うか、浮き上がらせられたって感じ。

肩に手を添えられ、ってこれ・・・お姫さまだっこ!?

うわ・・・

目を開けると、そこには裕太の顔があった。

目があったアタシは慌てて目をそらした。

「ねぇ、離して?」

「だーめ。そんな足で歩かせられない。」

ドキドキ・・・

裕太は器用にアタシの体を保健室に運んで行く。



保健室で治療してもらって、アタシは裕太にお礼をする。

もう・・・そんなことしないでよ・・・

めっちゃ優しいぢゃない・・・

高鳴る胸。

赤くなる頬。

そのすべてが・・・

この戦いの終わりを告げるのだった。
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