恋する星曜日~Pure Love Story~
「セーラがカイト先輩のこと好きだって認めないから、ちょっとイラっとしちゃってさ。

あたしがちょっかい出したら、セーラは嫉妬して、自分の気持ちに気づくんじゃないかと思ったから」



「えぇ!? じゃあ、先輩と展望台に行ったっていうのは?」



「嘘に決まってるじゃない。

セーラとカイト先輩の思い出の場所に行くほど、あたし、野暮じゃないってば」



あたしはヘナヘナと力が抜ける。



「なんだ……嘘か……」



カヨは少し笑って、それからふと真顔になった。



「ごめんね、セーラ」



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