恋する星曜日~Pure Love Story~
車に乗り込むと、先輩は、車を発進させる前にこんなことを聞いてきた。



「ところで、部活だけど……行く?」



あたしは首を横に振る。



「そっか。じゃあ……まずは、セーラがメイクを直せるところに行こうか。

あ、一応、部のみんなに心配されないように、今日は不参加って連絡しておくな」



カイト先輩はそう言うと、ケータイを取り出した。

かけた先は……



「――もしもし、ユキ?」



ユキコ先輩だった。

ユキコ先輩の番号がカイト先輩のケータイに登録されていることすら、今のあたしには何だかキツイ。
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