恋する星曜日~Pure Love Story~
「行く途中でセーラに会ったんだけど、ちょっと具合悪そうだから、家に送ってくるよ。

だから、セーラは、今日の観測会は欠席で。

それと、俺もちょっと急用できたから、悪いから欠席ってことで。

――うん、よろしく。じゃあ」



「……家に送ってくれるんですか?」



電話を切った先輩に尋ねると、



「帰りたいなら送るけど。

でもセーラ、今日は徹夜の観測会だって言って家を出てきたろ?

いきなり帰ったら、親が心配しない?」



それは、そうかも。

しかもこんな、明らかに泣いた後って分かる顔で帰ったら、心配するよね。



「正直、そんな状態のままのセーラは、俺も心配だし。

まずはどこかで顔を洗って、それから、ゆっくり話をしよう」

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