恋する星曜日~Pure Love Story~
*****



「着いたよ」



午前1時少し前。

先輩にそう声をかけられて、あたしは目覚めたフリをする。

本当は、一睡もできずにドキドキしていたんだけど、そんなことは感づかれないようにして。



「よく眠れた?」



「おかげさまで」



車の外に出ると、そこは……



「わぁ……!」



満天の星の世界だった。



そこは広場のように少し広くなっている芝生のスペースで、周りには森があり、少し離れたところにはペンションのような建物があった。



あたしが空を見上げていると、先輩が近づいてきて……

シュっとあたしの右腕に何かを吹きつけた。



「ひゃっ」

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